neritei’s blog

アクションとSFを年数百本見る人の偏ったブログ

映画評論「バンテージポイント」(75点)

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2008年に公開されたアクション・サスペンス映画
僕自信公開当初はまだ子供だったので余り知らなかったが興行収入も1.5億ドルを越えているので近年の純然たるアクション映画としてはかなり受けた方と言えるだろう。(実際映像技術が進化した昨今アクションといえどもsf要素の強い作品が増えただのアクションでヒットする作品の多くがシリーズ物かスター主演の物ばかりなのが現状だ。)

そんな中で斬新な見せ方と切り口を見せた今作はデニス・クエイドシガニー・ウィーバーフォレスト・ウィテカーウィリアム・ハート等そこそこ大御所レベルはいるものの今旬のスターなどが出ている訳ではないなかでも良い成績をおさめたわけで、実際その見せ方は連続するクリフハンガーによって緊張感を保ったまま全編通じて先が気になるように仕向けているので成功しているといっていいだろう。比較的冒頭に暗殺シーンもあるのでつかみもバッチリで犯人がわかるオチまで素晴らしい。しかしストーリー自体を精査すればプロット自体の捻りは少なくそこに物足りなさを感じるかもしれない。
やや技巧に走りすぎ感は否めないが最後まで怪しい人を絶やさないなどプロットの妙も散見されるし、何せスピード感が速いので飽きずに見れるのはいいところだろう。
名作とまでは言えないが、面白いタイプの映画でアクションをそこそこ好むなら一見の価値はあるだろう。